『'60年(後期)型』


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この年式あたりまで詳細のわかるホンダからのプレスリリースフォトはありますが以後急速に見られなくなります。同年末に発表され大人気になった250cc軽二輪のCB72に取って代わられ宣伝の主役から降ろされていったようです。

 '61年式半ばまで続く先細レバー(*1)を装備、まだまだ継続する逆接続シフトリンク(*2)のこの色鮮やかな赤い車体はネック部左に輸出車を示すモデルプレートがありシリンダーヘッド右側にタコメーター取り出しギヤボックス(*3)を装備しながらまだフロントブレーキアームにリタンスプリング(*4)がありません。そしてヘッドカバーにブリーザー(*5)の無い端的な'60年後期型の特徴を示しています。

(*終了および開始のフレーム/エンジン番号を下行に示します。)

(*1:'611101895)(*2:'622103549)(*3:'60 010511)(*4:'60 010681)(*5:'622100001)

上出*3*4の特徴からおよそ1,200台生産されたであろう'60年式のまさに半ば、後期型開始時期の車両と思われます。タコギヤヘッド仕様の最初期の画像と思われます。

 ほかの特徴を追っていきます。'59年式#910217から導入のエアポンプにはノズル部にラバーキャップが取り付けられています。それに’60年生産のごく初期#010070番台で導入されたクランプボルト付き右リーディングリンクC71型テールライト

'61年式半ばまで続く『Benly』のみのウイングバッジ'62年式中に鉄プレスに替わってしまうアルミ製リヤトルクアームやフィードホース用バンジョーユニオン式フュエルコックを装備しています。

その他メンバーの皆様と変更導入時期を明らかにしていかねばならない特徴としてブルーグレーの前後マッドフラップ、ガス穴外側向きスイングアーム、軽め穴なしチェン引きにラインのきれいな所謂大根マフラーを装備しています。

 やがて同年末の道交法改正に伴い堂々たる二人乗り車両の原付二種としてバンド付きフルロングシートが標準になっていったと思われます。これまではセミロングの標準シートとしてデザインに抑揚が付き後部側面が肉薄に見えるこの年式のものは車両としてバランス的に最も奇麗だったと管理人当方は思っています。
2021.10.01





次回は『エキゾーストマフラー』

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