CB92PPM』

1959年7月号のO誌、MC誌上にこの画像を使って150ccCB95型が発表されています。先の「2月1日発売」とされた125ccCB92型の使用画像がプロトタイプであったように当時のホンダのプレスリリースフォトはあまり正確ではなかったようです。

この画像に国内向け原付二種を示すフロントフェンダー前端の白線は見えませんが真横からタペットホールキャップの見えるフィニングの小さいシリンダーヘッドは明らかに125ccCB92のものです。浜松の工場内かその近所で撮られたと思われるこの画像の撮影時期、季節はいつごろでしょうか? 6月末発売の7月号に掲載されていることから4、5月の撮影でしょうか? 先のマン島(IoM)モデルの特徴であったFサスブラケット周辺のシートに付いていた補強が除かれIシームレスマフラー先端が一般的な強さの曲線になります。しかしJ前傾(スラント)マウントキャブレターの特徴がこれまでは残っています。エアクリーナやフレームダストシールドとはどのような取り付け関係になっていたのでしょう?これは以後どの車体にも現れません。

管理人はこれを生産前型式、プリプロダクションモデル(=PPM)と区分けしています。画像中で他に珍しいのはミツバやイマセンでなく当時の250ccドリームに使用されていた円筒形態の黒いエレファントホーンが装着されている点です。CB92ではこの画像以外で見たことがありません。
この車体については実に丁寧な反対側、左側面の画像も残っています。ホーンのブランドを除くと前出のスラントマウントキャブレター以外次回の英文カタログ発表の初期型と同形態になります。次回は、いよいよ発売初期型に取り掛かりましょう。

 

2004.07.02 K生
2021・08・28 高画質画像に差替


次回は『‘59初期型』


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