『タンデムステップ』(正式名:ピリオンステップ)

 

今回CB92,CB95用としてもっとも人気の無い部品『タンデムステップ』を取り上げましょう。

スイングアームに無骨なボルトオンブラケットで装着してスポーツ感をキャンセルするこのステップは今日まったく人気がありません。

道路交通法の施行前スーパースポーツ発売の1959年(昭和34年)当時、原付は許可制で第二種に区分されるCB92はまだ乗車定員が一名でした。一方同年夏に発売されたCB95は軽二輪に分類されこちらは乗用車としても価値のある二名搭乗が可能でした。
シートにストラップは付きませんがボルトオンのタンデムステップが装備されます。
昨秋に取り上げた『59年後期型』の画像(CB95)を参照ください。

乗車定員一名規制の無い海外輸出向けには早くからCB92にもタンデムステップが装備されていたと思われます。125ccも二名乗車が可能になった翌1960年 (昭和35年)末の道路交通法の施行後61年式あたりから国内向けCB92にもこのステップが標準化されたのではないでしょうか。正確な導入時期はわかりません。また後年シートもロングになりタンデムストラップが装備されますがこちらもその導入時期がはっきりしません。当方の63年式車体には入手時このロング型のシートとタンデムステップが付いていました。

「タンデムステップはオプション部品だった。」という人も居ます。早い時期に装備の無い車両を購入したオーナーは後に追加で購入したかもしれませんがこれは標準部品であったと思われます。
尚このステップは「幻のCB」と言われ発売されなかった250スーパースポーツ『CB71』の部品番号 CB716113(52146-258-000)が充当されています。商品車両の開発順を考えると大変興味深くあり人気の無さに反し「大事にせねば・・」と我々に思わせます。

後記 
ほんの45年ほど前のことですが道交法施行前後のことが良くわかりません。当時の運転免許や車両区分について当方の知識に誤認があるようでしたら諸先輩方、是非ご指摘ください。

2005.05.30K 

2021.08.27 高画質画像に差替え


次回は『タイヤインフレーター


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