『CB92純正車載ツールキット(その2)』


基本車C92に無くSSCB92のみある車載工具に3段切替リヤサス用37mmピンスパナタイヤレバーシザースパンク補修キットなどが有ります。
この37mmフックスパナから始めます。取扱い説明書などに使われていた画像中にはまだしっかりとした専用ツールができていなかったのでしょうか和文も英文取説中も初期は丸棒を曲げただけのような情けない応急のツールです。後期取説で漸くしっかりとした工具になりますがそれでも和文取説中の画像はわかりにくく英文取説中だけはしっかりしています。SSと謂えどもツーリング先で切り替え作業の必要はほとんどないでしょうがやはりツールバッグには入っていて欲しいですね。
なお当方にあるピンスパナは添付画像のRK製、Kowa製の他、昭和50年代に購入した純正工具内のメーカー不詳「N」の打刻のあるものの三種です。
N」はどこのメーカーでしょうか?
(K)この項目は昨年11月BBSへの投稿内容です。

 

ここから特集その1で(H)の画像に出ていました2本のタイヤレバーについて。タイヤの取り外し作業には少なくとも2本以上のタイヤレバーが必要になります。しかし限られた空間のツールボックスに入れて装備するツールキット内にこれが2本有りますと嵩が膨らんでしまい収納も難しくなります。そこで後期のキット中のアクスルスパナにはトングを付けてこの1本の代替としてスペースの確保をしたのではないかと管理人は推測しています。ただし実際の作業には2本でも少なくこのトング付きスパナを入れて3本分欲しいですね。(L)

 

ツールキットには上出フックスパナの項目で述べましたよう主に2メーカー確認でき理研化機工業(RK)製と興和精機(KOWA)製が有ります。ホンダからの仕様基準が示されていたのでしょう。個々ツールの肌合い、質感は違いながらサイズや重さは実に揃って似ています。M)、(N


 ツールバッグ上英文でのタペットクリアランスの表記でパーツリストの表示と同じ個所、上部タブの内面に焼きこまれているのがRK製、KOWA製はバッグ本体内面にあります。それぞれそこからタペットクリアランスゲージの収納箇所を示す矢印(→)が丁寧に示されています。ビニル材質はKOWA製の方が幾分厚くしっかりしているようです。O)、(P

 

画像(M)に示しました当方のツールキット中のパッチキット(パッチングアウトフィット)には専用の個別ビニルバッグが無くまた糊チューブやパッチは当方が入手した後年のものです。Q

そこでオリジナルのこれを持っているリバプールのメンバー、レイ・デービスから画像を貰いアップすることができました。使用方法が丁寧に示され実に行き届いた気遣いです。ゴム糊チューブもそして今日見ない赤い色をしたパッチなど実に時代を感じさせます。たとえ新しくてもそれらを使って路上パンク修理にトライをしてみようとは思いませんが・・・
R)、(S)、(T 



最後にその1の記載や画像で幾度か出てきました15A予備ヒューズ入れです。
実に丁寧に袋入りとなったキットです。しかしその他の金属製ツールと一緒に左
側ツールボックスに入れておくのは破損の恐れが有って怖いですね。これも現品は
見たことがなくR・デービスから貰った画像です。U


(R,S,T,U画像提供:BenlyPageさん)



 以上、CB92に関してその純正車載ツールキットは書籍でもウェブサイトでもこれまでほとんど取り上げられたことのない題材だと思います。こんなことをいつも考えているのは我がことながら少し呆れます。

これら車載ツールについてその変種に関して、また種々の変更の背景についてメンバーさんからのドシドシの投稿をお待ちします。

2018.01,01K


次回は『チェーンスプロケット

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