'59年後期型」

 

先般取り上げた初期型三点の大きな特徴が無くなった後、CB92は急速に市場に出回り始めます。'60年式の半ば、タコメータードライブ取出し可能なあのヘッド右カバーになるまで'59年後期型と'60年式前期型はその間の外見面にあまり現れないいくつかの変更を除きほぼ同一といえます。

その期間の変更箇所を列記すると・・・A.前後ブレーキドラムの耐水構造の改善、B.クランクケース後方に設けられたオイルトラップ構造のブリーザー、C.エンジンオイルポンプの性能向上、D.C71型テールランプへ変更(前出)、E.フレア部が車体側やシリンダヘッドに当たりやすかったホーンの為のフレームボディ部形状変更等です。ホーン自体もフレアの小さいミツバ製などに代わっています。

そのほか基本車C92の変更同様にフロントアクスルナットの緩み脱落を防備するため右リーディングリンクフォークにアクスルクランプ用のボルトが同左側とおなじく設けられます。厳密な時期が不明ですが後軸左右チェーンアジャスターから径10mmほどの軽め穴が無くなります。これなどは端的な生産工程の簡略化といえます。
 
 添付の画像はCB95(150cc)のカタログからのものですがヘッドの大きさとHondaのタンクマークを別にしてほぼ同時代のベンリィSSの特徴を示しています。特にシリンダーヘッドに基本車C92と同じフィニングの右カバーが装着されている点に注目してください。

今後数回は上出のうち二三の変更点について言及していきます。

2004.09.12K


次回は『右リーディングリンクフォーク』


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